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【20時】
愛「りなりーなんか観たいのある?」
璃奈「ううん、今年は特に観たいのないかな」
愛「わかるわかる。ゲームしよっか」
璃奈「愛さんは紅白観ないの?」
愛「あー、一瞬観るかも」
璃奈「じゃあそれまでは……」
愛「6ボールやろ」
璃奈「それ絶対時間忘れるやつ」
愛「最悪年越すかも(笑)」
璃奈「いつでも止められるやつで」
愛「ビリヤードやるかー」
璃奈「うん。泊りのときは全部愛さんの家だった」
愛「りなりーとゲームしてるといつももっとやりたい! ってなるんだよね」
璃奈「今日はたくさんできる」
愛「テンアゲじゃん」
璃奈「……満を持してやるゲームこれでいいの?」
愛「でもでも、あれやんなきゃみたいなの楽しくないじゃん。ノリでやろーよ」
璃奈「なんかそういう時間の使い方いいと思う。私一人だと効率ばかり考えちゃう」
璃奈「RTA、すき」
愛「そうそう! こないだ行ってたRTA動画見た!」
璃奈「ランダム要素ことごとく外れ引いてたよね」
愛「コメントでめっちゃ言われてるの超ウケた! あれでちゃんとタイム出るのやばくない?」
璃奈「さらっとやってたけど前半の運のなさを後半運でどうにかしてた」
愛「りなりーはなんかやったことある?」
璃奈「何だろう。自己満で走ったことはあるけど……あ」
愛「なになに?」
璃奈「ヌシのソロ討伐TAやってた。多分記録残ってる」
愛「まじ? あとで見せて」
璃奈「結構前だしもう抜かれてるかも」
璃奈「愛さんそろそろじゃない?」
愛「お、たしかに」
璃奈「ちょうどだね」
愛「あぶねー」
璃奈「この人誰?」
愛「一緒に観たアレの主題歌歌ってた人」
璃奈「あ、ほんとだ」
愛「今日は違う曲だけどね」
愛「アタシもちょっとしか観てないし、全部観てる人そんないないかも」
璃奈「こんなところで歌うの、緊張しないのかな?」
愛「こういう人たちは慣れてるんじゃない?」
璃奈「愛さんだったらこういう舞台に立ちたいって思う?」
愛「楽しそうじゃん」
愛「あんまりこだわってこれって言うのがないからかな?」
璃奈「私はアニソンかゲーム音楽に偏っちゃう」
愛「好きなジャンルあるならいーじゃん」
璃奈「でも今みたいに人と歌番組の話出来ないと困る」
愛「名前くらいは知っとくといいかもね。アタシなんかほとんどカラオケで友達が歌ってるの聞いて知ってるだけだけど」
愛「あれ、この曲愛さん歌わなかったっけ」
璃奈「じゃあ覚えてない」
愛「おいおい……」
璃奈「……」♪
愛「もっと観たいの?」
璃奈「ううん、なんで?」
愛「なんか楽しそうだったからさ」
璃奈「愛さんと一緒の年越し、楽しい」
愛「アタシも!」
璃奈「ボスラッシュ行く?」
愛「いや、タイマンしよう。今年最後の決着付けようぜ」
璃奈「うん。じゃあハンデなしで」
愛「10先ね」
璃奈「愛さん初めて半年くらいだね」
愛「成長した愛さんを見せてやる!」
璃奈「もうVIP入れてるし普通にすごい」
愛「りなりーのおかげだよ」
璃奈「何を使おうかな」
璃奈「愛さんもう釣られなくなってる。すごい」
愛「この前さんざん引っかかったからね!」
璃奈「愛さんは本当に何でもできる」
愛「愛さんに不可能はなーい!」
璃奈「じゃあこれはどう?」
愛「あああっ! 割れた!!」
璃奈「たのしい」
愛「くそー!」
愛「うおっ!」
璃奈「その回避は甘い」
愛「ぐっ……」
璃奈「さっきも同じことしてた」
愛「いややっちゃうって」
璃奈「一発喰らったら終わりだから。その心理を利用してる」
愛「てかさ、掴まれたらどうすんの?」
璃奈「見てから対処できるから掴まれたらいけない」
愛「無理じゃん」
璃奈「あるいはキャラを変える」
愛「えー」
璃奈「10-0」
愛「りなりーつっよ……」
璃奈「最後の膝は流石に負けたと思った」
愛「めっちゃ重いじゃん!」
璃奈「そんなことはない」
愛「くっそー!」
璃奈「多分そろそろ負ける」
愛「りなりー全然メイン出さないじゃん」
璃奈「来年はメインで相手することになるかも」
愛「お、愛さんも手伝うよ」
璃奈「大丈夫。茹でるだけだから」
愛「いいの? あ、じゃあこの間の続きやっていい?」
璃奈「うん」
愛「よーし、ボス前に武器調達かなー」
璃奈「1束を半分こでいいよね?」
愛「おっけー」
愛「まじ!? ちょ、死にそうなんだけど!」
璃奈「一旦止められるよ」
愛「ちょっとまって! あぶねっ!」
璃奈「伸びちゃうよ」
愛「ふぅ……食べるか! いただきます」
璃奈「いただきます」
璃奈「まだ40分はある」
愛「よかったー。去年食べ始めたの5分前でさー」
璃奈「なんでそんなことに」
愛「4人でゲームしてたら忘れてた。友達が焦ってむせてそば噴き出してさ」
璃奈「大惨事」
愛「超笑いながら年越ししたんだよね」
璃奈「愛さん酷い」
愛「だって超面白かったんだよ」
愛「やべ武器落とした」
璃奈「木製の盾じゃないと、駄目」
愛「うーん……」
璃奈「ここ普通に難しい」
愛「あ、この攻撃……」
璃奈「気づいた」
愛「よっしゃ! いっけー!」
【0時5分】
愛「年明けてんじゃん!」
璃奈「忘れてた」
愛「この辺除夜の鐘ないの?」
璃奈「どうだろう? あっても窓閉めてたら聞こえないと思う」
愛「へぇ。りなりー! あけおめ!」
璃奈「あけましておめでとう。夜中にこれ言うのなんか変な感じ」
愛「確かに年明けたー! って感じないもんね」
璃奈「……」
愛「寝よっか」
璃奈「……うん……」
愛「眠そうじゃん」
璃奈「普段これくらいでも眠くないのに……」
愛「はしゃぐと疲れるからね。そんだけ楽しかったってことじゃん?」
璃奈「うん。もっと遊びたかった」
愛「初詣行くんでしょ。寝よーよ」
愛「ベッドでっか。3人くらい余裕じゃん」
璃奈「どうだろう」
愛「電気どれ?」
璃奈「ここ」
愛「おお、布団に入ってから消せる。べんりー」
ピッ
璃奈「おやすみ」
愛「おやすみ」
愛「……」
璃奈「……愛さん?」
愛「なに?」
璃奈「愛さんは、楽しい?」
愛「もち」
璃奈「去年よりも?」
愛「え?」
愛「あーあれは楽しかったなぁ」
璃奈「……」
愛「でも比べらんないじゃん」
璃奈「……」
愛「アタシは楽しくなきゃりなりーと一緒じゃないよ」
璃奈「……」
愛「りなりー?」
璃奈「……」
愛「寝ちゃったか」
ナデナデ
璃奈「……」
璃奈「すやぁ」
愛「りなりー、起きろー」
ゆさゆさ
璃奈「……ねむい」
愛「朝ごはん作るから起きて」
璃奈「……さきやってて」
愛「しがみつかれてるから無理かなー」
璃奈「……!? ごめん起きた」
璃奈「覚えてない」
愛「あははっアタシも覚えてないや。初夢なのに」
璃奈「初夢はこの次に見るやつだって」
愛「そなの? じゃあ今晩はもっとぎゅっとして寝よっか」
璃奈「……ごはん食べよう」
愛「食べよ食べよ!」
【10時】
愛「混んでるなぁ」
璃奈「こんなところにあったんだ」
愛「眺め良いじゃん」
璃奈「お参り出来るまで時間かかりそう」
愛「まぁいいじゃん。さくっと帰っちゃうのもつまんないし」
璃奈「そうだね」
ぱん、ぱん
璃奈「……」
愛「……」
璃奈「お参りってこれでいいの?」
愛「まあこんな感じじゃない? 初めてだっけ」
璃奈「ううん、でもかなり久しぶり」
愛「あ、おみくじだって!」
璃奈「買おう」
璃奈「吉。おそろい」
愛「今までの幸せも、新しい出逢いもある、だって。これ吉?」
璃奈「出来ないと思ってることが案外出来るかもしれません、か」
愛「新しい出逢い……なんかあるのかな?」
璃奈「出来ないと思ってること……」
愛「あれ、去年のおみくじもそんなのだったような」
璃奈「そういえば愛さんは何をお願いしたの?」
愛「今年も一年楽しいことがたくさんありますようにって。りなりーは?」
璃奈「うん。何度かお話した子たちはいる」
愛「うちの学科クラス替え無いからさ、いけるっしょ」
璃奈「その子たちがね、同じ部活に入ってるみたいなんだ」
愛「部活かー」
璃奈「思い切って入ってみようかな。焼き菓子同好会っていうらしいんだけど」
愛「いいんじゃない? 同じ部で仲良くなるってよくあるし。愛さんは部活入ったことないけど」
愛「2年になってから部活入る友達、結構いたよ」
璃奈「そうなの?」
愛「うんうん。あ、有名なのだとあの朝香果林が3年で部活入ったって話!」
璃奈「読者モデルやってる先輩だったよね」
愛「うん。しかもスクールアイドル同好会だって。超びっくりした」
璃奈「スクールアイドル……」
愛「なんか今年から出来たらしいよ」
璃奈「3年生になってから入れるのは凄い」
璃奈「うん。……何だろうあれ?」
愛「めちゃ人集まってる。うーん、なんかライブっぽいね」
璃奈「確かに、うちわ持ってる人がいっぱい」
愛「このポスターじゃない?」
璃奈「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会元日ライブ……」
愛「ってうちの高校じゃん!?」
璃奈「午前の部、もう始まるみたい」
キャー!! ワー!!!
愛「行ってみよっか!」
璃奈「うん!」
こういう世界線もええなあ
乙!
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1641646700/

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